イザ!「スモールM&A」①スモールM&Aとは何か
2018.11.05
「スモールM&A」とは、様々な言われ方があり、明確な定義はされていません。実際には、売上高や取引高が1億円未満、従業員規模が数名から20名以下という事業規模の比較的小さいM&Aのことを「スモールM&A」と称しています。
これまで、小規模のM&Aはさほど重要視されていませんでした。しかし、後継者問題への解決や、成長企業の事業展開スピードを速めることを目的として行われる小規模のM&Aが増加しており、大企業のM&Aと対比される形で作られた概念と言えるでしょう。
これまでM&Aといえば、大手企業・上場企業が中規模企業を買収するケースが過半を占めていました。これは、大手企業が事業の内製化や人員・シェア確保を目的として行うケースが多かったことが背景要因として考えられています。また、M&Aは「難しいもの」「大手企業が取り組むもの」として、そもそも中小企業が取組検討を行ってこなかったという経緯もあるでしょう。しかし、今後は中規模企業や中堅中小企業が、生き残りと成長を賭けて、地域の小規模企業との関係強化を模索する流れが本流となっていきます。スモールM&Aはその有効手段として、地域活性化を図ると共に、当事者双方のメリットを最大限引き出す手法となると考えられております。