M&Aに関するコラム

売るのがベスト?

2018.05.14

最近は事業承継よりも、企業の早期売却に対する相談が増えている。確かに人口減少、社会福祉財政に対処する税負担増、消費・流通市場の縮小、AI・ロボット化進行による就労環境の悪化など、景気マイナスの材料は事欠かない。ならば景気が悪化し、同業者売却が増加することで買い手市場になる前に、売却した方が良いのではという相談だ。

詳細画像1

国内景気の悪化の要因は多々あれども、私個人としては若者のモノ離れが主因と考える。
車離れが叫ばれて久しいが、今や持ち家・家具・ブランド品、はたまた国内消費の根幹となる「結婚」に興味を持たない若者が増えているそうだ。言葉を換えれば興味を持たないのではなく、未来に希望が持てないため、あらゆる欲を最低限に抑えざるを得ないのだろう。今の就活生以下の若者はバブル以降に誕生し、生まれて以降、日本の経済成長を目の当たりにしていないので、守りの意識が強いのも仕方がない。

詳細画像2

消費拡大が望めない中で、今後の経済停滞および悪化が進めば、より業界内競争は激化する。付加価値を提供しつつ、コストダウンを実施する一方で、より厳格化するコンプライアンスへの対応には、従来以上に運営経費負担が高まる。それに対処するには規模拡大を図るか、高収益サービスに特化して事業を圧縮するかの二通りしかない。そう考えると2020年前にМ&Aの活用を通じて、早めに整理することも必要かもしれない。

  • 譲渡希望の皆様へ
  • 買収希望の皆様へ
  • 売買物件情報
  • M&Aの流れ
  • M&Aのよくある質問
  • 当社スタッフ紹介
  • M&Aに関するコラム