個人も法人もまず診断から

2018.05.14

そういえば2年くらい人間ドックに行っていない。まあいいやの感覚で2年が経過してしまったので、まずは予約を入れて逃げないようにせねば。そこでふと思ったのだが、経営者個人は健康診断を受診するのに「法人」の健康診断をしないのは何故だろうか？

毎年決算を実施し、損益計算書や貸借対照表を基とした決算分析は税理士がやっていると言われるだろう。しかし、そこから数値以外の改善要素や、業界環境や地域市場を踏まえた経営分析および事業展開までの献策を受けている企業はごくわずかだ。それが、結果としてチャンスを逃し、ピンチに気付かず倒産や廃業に至っている。
我々が行うのは、小規模企業の円満な縁付けを目的としたスモールМ＆Ａだが、売ることを前提に話は進めない。まずは、大半の企業が一度も行っていない「企業の健康診断」を行うことで、事業継続の可否を模索する。その上で将来予測を踏まえて今が売り時と双方が判断した時に初めてМ＆Ａにシフトする方針である。

本来ならば金融機関や税理士が行うべき経営診断だが、対象企業のビジネスや取引内容、更には業界環境を踏まえてアドバイスを受けている企業がないのが事実だ。スモールМ＆Ａを検討する前に、是非健康診断を受けてもらいたいと願っている。